今回のシンポジウムでは、普段であれば業務でお忙しいだろうと遠慮し、対面開催の研究大会にインドネシアを含む遠方からお呼びするのがためらわれる方々、とくにインドネシアにおいて実務・実践に従事されてきた方々にオンラインで参加していただき、それぞれ異なる分野ーー人間交流と相互啓発・相互理解、カカオ生産とチョコレート製造販売、森林保全と森林利用ーーにおける活動経験を基に、お話をしていただくことにしました。コメンテーターは、「トアルコ トラジャ」で有名なキーコーヒーの現場生産責任者の方です。なお、シンポジウムは12月18日(土)の午後に開催予定です。より詳しい内容は「予報2」として、10月半ば頃にお知らせします。

シンポジウム・タイトル 

「~理想と現実のあいだで~ <ヌサンタラ>多島海の地に夢を追う」

3人の登壇者とコメンテーターは次の方々です(以下敬称略)

1)島上宗子(愛媛大学/一般社団法人あいあいネット):
大学やNGOを足場として日本とインドネシアの農山漁村で両国の学生や住民が学びあうプログラムを実施、「国境を越えた学びあいの先に持続可能な未来がある」と信じ実践しながら模索中。
2)吉野慶一(Dari K):
「生産者、消費者、環境。みんなが笑顔になれるAll-win Chocolateを作りたい」をConceptにスラウェシにPT. Kakao Indonesia Cemerlangを設立し京都に拠点を置いてチョコレート会社を経営。
3)加藤剛(PT. Wana Subur Lestari, PT. Mayangkara Tanaman Industri):
ふたつの現地法人の責任者として森林再生・森林保全と森林利用の両立を目指す事業を推進、「世界の気候変動の議論に欠ける視点を西カリマンタンの森から訴える」。
コメンテーター藤井宏和(PT. Toarco Jaya):
約50年前に「幻のコーヒー」トアルコ トラジャの再生とブランド化に着手したキーコーヒー株式会社(前・木村コーヒー店)に勤務、自身もProduction Directorとして2018年3月よりトラジャに駐在中。

おそらくほとんどのカパル・メンバーにとって、普段お話を聞く機会がない方々だと思います。貴重な機会ですので、多くのメンバーに参加していただければ幸いです。