台風19号の接近に伴い中止となりましたインドネシア研究懇話会第2回研究大会を、以下の要領で再設定し開催します。自由研究発表とパネル発表の追加募集要領の内容につきましては、日付等を除けば、7月10日付でウェブサイト上に掲載しました募集要領と同内容です(“5”を参照)。これに加え、今回新たに院生/若手のための企画として、「弾丸プレゼン/Lightning Talk 「わたしの研究」」の発表者も募集します。こちらの応募期日等は前者と異なりますので、ご注意ください(“6”を参照)。

1.開催日時・場所

開催日: 2020年3月28日(土)~3月29日(日)
受付開始:3月28日 12:20(予定)
開催場所:東洋大学白山キャンパス

2.使用言語について

日本語、英語

3.運営委員会報告と懇親会について

 研究大会中に運営委員会報告を行い、懇話会のこれまでの発展状況と今後の予定について報告いたします。懇親会は初日の研究発表終了後に行います。

4.第2回研究大会の形式と追加企画について

 10月12日・13日に設定されていたプログラムに加え、今回新たに自由研究発表とパネルを公募します。

 また、大会初日(3月28日)には、10月12日に設定されていたシンポジウム「アブラヤシはインドネシアに何を提起したか?―日本の研究者・NGOの立場から考える」を実施するとともに、院生/若手のための新企画「弾丸プレゼン/Lightning Talk」を設けます。「弾丸プレゼン/Lightning Talk」の詳細については、“6.院生/若手のための新企画:弾丸プレゼン/Lightning Talk 「わたしの研究」”を参照してください。

 大会2日目(3月29日)にはもうひとつシンポジウムを企画します。この新たなシンポジウムのタイトルは「〈インドネシア研究最前線〉を望む」で、「望む」は展望、遠望、待望の「望」です。ここでは、今後重要性を増すと考えられる複数の研究課題について、それらが話題提供者の現在の直接的研究テーマであるかどうかは措き、またそれらが若手研究者などによる研究インキュベーションの段階にあるのかすでに一部で歩き・走り始めた段階なのかなども問わずに、それぞれの課題につき1名の話題提供者に紹介してもらう予定です。新シンポジウムの内容の詳細については後日お知らせいたします。

5.第2回研究大会での研究発表(自由研究発表およびパネル発表)の追加募集について

1) 研究発表の形式

 個人による自由研究発表と、複数の報告者によるパネル発表とします。パネルは2~3名程度で構成されるものとし、パネル(特に2名のパネリストからなるミニパネル)では、比較を旨とした統一テーマを立て、インドネシア内の複数地域、あるいはインドネシアと他の国・地域との比較に関わる発表を歓迎します。

 自由研究発表の持ち時間は40分とし、その時間配分は原則として発表時間が30分、フロアとの質疑応答の時間を10分とします。パネルの場合は、趣旨説明、発表、質疑応答合わせて80分(2名の場合)もしくは120分(3名の場合)となります。フロアとのディスカッションの時間が十分確保されるように、時間配分にご留意ください。

2) 応募要領

(1)応募資格: インドネシア研究懇話会の趣意に賛同し、研究大会で発表を希望される方。

(2)応募方法: 以下の情報を2020年1月31日(金)必着で、「conf(アットマーク)kapal-indonesia-jepang.net」までお送りください。自由研究発表希望の場合は件名を「自由研究」に、パネル発表希望の場合は件名を「パネル」としてお送りください。


①応募者の氏名および所属・身分・連絡先(メールアドレスと電話番号)
②発表題目(日本語による発表の場合は和文・英文タイトル両方を、英語による発表の場合は英文タイトル)。
③発表要旨(400字程度。研究計画ではなく発表の結論が分かるような内容)。なお、下記「3)」の研究大会プログラム発表時に公開する要旨集に掲載すべき原稿(1,000字程度)は、採用決定後に改めて提出していただきます。
④パネルの場合は、必ずパネル責任者を決め、責任者がパネル全体のタイトル、共通テーマの趣旨説明(400~500字程度)、および上記①~③を取りまとめ、一括して「パネル」として応募してください。パネルの責任者が必ずしも研究発表をする必要はありません。

(3)採否について: 大会プログラム委員で応募内容を検討し、2月11日(火)までに応募者(パネルについてはパネル責任者)に対し結果を通知します。基本的に応募はすべて受け入れたいと考えていますが、応募内容に著しい瑕疵があった場合や、会場スペースの関係で受け入れが困難な場合は、お断りすることがあります。あらかじめご承知おきください。

3) 研究大会プログラムの発表について

 研究大会のプログラムと研究発表要旨集の発表は、2月25日(火)までにウェブサイトにて行います。この発表時には、研究大会ならびに懇親会への参加希望者の受付方法と受付締切日もお知らせします。

6.院生╱若手のための新企画:弾丸プレゼン/Lightning Talk 「わたしの研究」

 Lightning Talk(略称LT)とは文字通りには「電光石火のトーク」を意味し、5分間という短い時間でパワーポイントを用いて自己紹介と自分の関心についてプレゼンするものです。話の途中でも時間がきたらプレゼンは打ち切られます。一般的には若手の研究者やゲーム開発者が、情報処理やプログラミング関係の技術的なアイデアを紹介する場でよく使われます。これをポスターセッションの口頭版と捉え、インドネシア研究、地域研究でも試みるべく、「弾丸プレゼン」の名でカパル研究大会で試行することにしました。院生と若手研究者の積極的な発表応募を期待します。以下、新しい企画のため説明が長くなります。

1) Lightning Talkとは

 LTの説明・解説はインターネット上でLightning Talkないしライトニングトークで検索するとたくさん出てきます。またハウツー的解説や実例もYouTubeに多数アップされています。ここでは参考のために以下のサイトを挙げておきます。

2) 実施目的

  1. 数は限られるとはいえ、院生/若手に自己紹介の機会を提供し、中堅以上の研究者には院生/若手の研究を知る機会となり、大会の休憩時間や懇親会などで所属組織を超えた異世代研究者間の交流が促進されることが期待できます。
  2. 5分という短い時間のなかで簡潔かつ印象的に自分の研究テーマとその魅力や意義を紹介しなければならないため、研究のエッセンスの絞り込みや、それをどう効果的に発表するかなどを考え・工夫するのに役立ちます。
  3. 時間が短い他の利点は、パワーポイント準備段階でリハーサルを何回も重ね、内容を濃くかつ明快にするための試行錯誤を繰り返すことができることです。
  4. 弾丸プレゼンのスキル向上は、より長いプレゼンのスキル向上にもつながります。

3) 実施方法

  1. セッション40分とし、7人の院生/若手がプレゼンをします。具体的には、7人×5分=35分+プレゼン交代時間5分で計40分です。
  2. 各自のプレゼンには内容を表すタイトルを付します。
  3. 懇親会前の40分間に開催し、大会参加者全員が出席できるプログラムにします。

4) 弾丸プレゼン関係応募要領ならびに応募採否などのスケジュール

(1)応募資格: 大学院生ないし40歳を上限の目安とする若手研究者。年齢にかかわらず博士号取得後間もない(5年程度)方も応募可能ですが、応募者が多数に上る場合は、比較的若い研究者によるプレゼン応募を優先的に採用する可能性があります。

(2)応募方法: 下の(3)で述べる情報を、本年12月20日(金)必着で、件名を「弾丸プレゼン」として「conf(アットマーク)kapal-indonesia-jepang.net」に送ってください。これ以降の弾丸プレゼンに関わる全ての連絡も上記アドレスと件名にてお願いします。

(3)応募時の必要情報: 本要領の「5.2)応募要領(2)応募方法」の①②③に準ずる情報、すなわち氏名等、発表題目、プレゼン要旨(400字以内)です。

(4)書類審査と採否について: 12月20日(金)までに送られてきたプレゼン要旨の内容を大会プログラム委員で検討し、12月30日(月)までに応募者に対し結果を通知します。採択される応募は7件までです。この後、採択された応募者はパワーポイントの作成を開始することになります。なお、応募時に提出いただいたプレゼン要旨は、2月25日(火)頃に公表予定の研究大会発表要旨集に組み入れて、ウェブサイト上に掲載します。

(5)パワーポイントの早期提出とそのメリット: 2020年2月1日(土)までに提出された弾丸プレゼンのパワーポイントについては、大会プログラム委員で内容を検討し、必要であれば2週間以内に改善点などを指摘し、よりよいパワーポイントの作成に向け支援をします。是非この機会をご利用ください。

(6)パワーポイントの最終提出締切日: 上記(5)の支援を活用する/しないにかかわらず、弾丸プレゼンのための全てのパワーポイントは、事前にカパルウェブサイトにアップロードするため、2020年3月18日(水)までにご提出いただきます。

以上のスケジュールに何らかの変更がある場合は、カパルMLとカパルウェブサイトでお知らせします。

7. 研究大会・懇親会の参加受付方法および参加費について

 研究大会ならびに懇親会への参加希望者の受付方法と受付締切日は、2月25日(火)までにウェブサイト上でお知らせします。

 なお、インドネシア研究懇話会は学会ではないことから、学会費等の徴収はありません。一方で、このことは、懇話会には独自の財源がないことを意味します。そのなかで研究大会を開催し、ウェブサイトを維持し、場合によっては懇親会の出席予定者の欠席から生じる支払い不足分の補填を考えなければなりません。このことに鑑みまして、懇話会に関心をもっておられる方々、研究大会ならびに懇親会参加者各位には、なにとぞ以下の2点にご理解とご協力をお願いします。

 ひとつは、研究大会参加費の徴収についてのご理解を賜りたいということです。

 もうひとつは、懇親会への参加を一旦希望された場合は、キャンセル受け入れ指定期日以降の欠席はされないようにお願いします。

 研究大会参加費、懇親会費の概要につきましては、研究大会のプログラム等の公表時にご案内いたします。なお、研究大会での研究発表に伴う費用徴収はありません。

8. その他ご協力のお願い

1) ボランティアの募集について

 第1回大会時にもボランティアの募集を行い、実際に多くの方が手を挙げてくださいました。ここに、その方たちにお礼を申し述べるとともにお詫びをしなければならないのは、前回は大会会場運営側の準備不足から、ボランティアの方とアルバイト学生との仕事の分担を明確にすることができず、結局はボランティアの方に仕事を依頼せずに大会を終えました。その後も、大会会場運営側からご挨拶をすることをせず、大変失礼しました。

 この時の反省に立ち、今回は当日の受付で会計補助をしていただけるボランティアの方を募集いたします。なるべく多くの方に参加していただき、交代でご自分がお聞きになりたい発表やセッションに参加できるように工夫するつもりです。よろしくご協力のほどをお願いします。受け付けは現在から行います。ボランティアの希望者は、件名「ボランティア希望」で「conf(アットマーク)kapal-indonesia-jepang.net」にメールをお願いします。

 なお、10月に開催予定であった大会時にも、数名の方からボランティアのお申し出をいただきました。ありがとうございました。それらの方々におかれましても、大変恐れ入りますが、3月の大会でもご協力いただける場合は改めてご連絡いただきますようお願いいたします。

2) カンパのお願い

 インドネシア研究懇話会は会費を徴収することはせず、一方で研究大会参加費、特に学生のそれを低額に抑え、なるべく多くの方に大会に参加していただけることを目指しています。また今回、無料のブログからレンタルサーバーによるウェブサイトに移行し、情報発信能力の向上を図りました。今後の懇話会の運営と発展には、ある程度の財政的基盤の確保が不可欠です。詳細は3月の研究大会における運営委員会報告で言及しますが、第1回研究大会時に、少なくない大会参加者からカンパをいただきました。今回はより広く、大会会場においてカンパのお願いをいたしたく思います。詳細は大会プログラム発表時に行いますので、よろしくお願いします。