今回の研究大会は立命館大学衣笠キャンパスで開催された。立命館大学に所属する私は、これまではカパル運営委員の情報担当をしていたが、今回初めて大会実行担当の一員となった。大会実行担当の主な仕事は、①会場関連業務(予約、設営、当日運営、撤収等)、②大会運営に関わる他の担当委員(プログラム、会計、総務、ウェブサイト)との連携・連絡、③大会参加者への諸連絡、④学生アルバイト関連(院生・学部生の手配、業務計画・管理、謝金支払い等)、⑤懇親会関連(会場予約、参加費徴収等)であった。今年の大会実行担当委員は4人、そのうちの1人は東京在住のため京都での準備作業に直接参加することは難しかった(それでも決起集会を兼ねた第1回ミーティングには、わざわざ京都まで来てくれた)。実働部隊の人数は少なかったが、メンバーそれぞれが自分の担当業務を職人のように粛々とこなし、何かあれば迅速にフォローし合い、ストレスが溜まればたまに戯言を言って発散することで、大きな問題を抱えることなく大会準備を進めることができた。

 大会当日の運営で一番懸念したことは、会場のWi-Fi環境だった。もちろん事前に、立命館大学の学内無線LANに加えてeduroamも使用可能であることを確認していたが、場所によってはWi-Fiが少し弱いところがあった。大会当日は多くの端末がインターネットに接続するため、Wi-Fiが不安定になるのではないかと心配だった。対策として、ZOOM配信用のラップトップについては、いつでも有線LANで接続できるようにLANケーブルを用意しておいた。また、各分科会で発表者の使用するラップトップをできるだけ1つに固定し、個々の発表者が自分のラップトップをWi-Fiに接続しなくてもよいようにした。発表者用のラップトップの固定は、発表者の入れ替わりをスムーズにするためでもあった。もちろん、自分のラップトップを使いたい発表者もいるだろうから、最終的には分科会ごとに臨機応変に対応することにした。

 この発表用ラップトップについては、プログラム担当委員や司会の方に大変お世話になった。今回の大会は分科会会場が3つあり、ズーム配信用のラップトップと発表者用のラップトップは合計6台必要であった。しかし開催校で用意できたのは配信用のラップトップ3台で精一杯であった。そこで、プログラム担当委員に発表用ラップトップの手配をお願いした。負担をかけて大変申し訳なかったが、担当の垣根を越えて協力いただいたおかげで、大会当日は(多少Wi-Fiが不安定になるときもあったものの)発表が中断するような事態は生じず、無事に2日間の研究大会を終えることができた。

 また、学生アルバイトの謝金予算の都合から、受付スタッフは会計担当委員が担うことになった。受付に待機している間、会計担当委員は会場にいるにもかかわらずZOOM配信で発表を聞かざるを得なかった。次回大会については、会計担当委員の申し送り事項として、学生アルバイトの謝金予算を十分に計上し、受付にも学生アルバイトを配置する方向性だ。

 さいごに、大会数週間前にはウェブサイト担当委員にも大変お世話になった。参加申込要領をカパルのウェブサイトにアップするため、夜遅くにウェブ作業を依頼したにもかかわらず、こちらの無茶ぶりに快くご対応いただいた。皆さんのご協力のおかげで、今回の研究大会を無事終えることができた。改めて御礼申し上げたい。