【大会見聞記】「カパルの出航」工藤裕子(東洋文庫)

インドネシアの研究者がこんなにたくさんいるのか、というのが設立記念大会での印象である。大会議室での開会式から多くの参加者が結集し、午後の記念講演会になるとさらに人数が増え、空席を探すのが難しいほどであった。インドネシアからの留学生や研究者の姿も交え、研究発表の各会場も立ち見が出るほどの盛況ぶりで、インドネシア研究の層の厚さを感じる1日となった。 研究大会のプログラムも多彩であり、4会場でミニ・パネ

Read more ...

【大会見聞記】「垣根を超えた同窓会の誕生」北村由美 (京都大学)

約150名の参加者とともに迎えたカパル設立記念大会が、無事に終わった。インドネシアに関係している、または興味を持っている方々が一堂に会する機会ということで、開会前から会場内は真冬の京都とは思えない熱気に満ちていた。 一日参加して最も印象に残ったのは、世代や国籍を超えた交流が、様々な場で起こっていた点だ。まず、世代間交流だが、設立大会記念講演「3世代が語る<わたしのインドネシアとインドネシア研究>」

Read more ...

【大会見聞記】「地域研究とディシプリン@カパル」貞好康志 (神戸大学)

カパル設立大会は大成功だったと思う。150人を超える参加者を集め人数的に盛況だったこともあるが、その内容が良かった。20代の学生から80代の長老格まで各年代が揃った。そして、専門の異なる研究者が集まった。人文・社会系の諸分野はむろん、農学や医学に関わる理系の専門家による発表もあり、両者相混じって大会を盛り上げたさまは、日本の東南アジア研究が積み上げてきた良き伝統を反映していた。全ての参加者を結びつ

Read more ...